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エクステリア・外構

「冬の庭が寂しい」寒い季節の悩みを解決するエクステリアのコツ

LIXIL スピーネF型・テラス・サンルーム

冬は庭の彩りが減り、エクステリアに寂しさを感じやすい季節です。木々が葉を落とし、いわゆる「冬枯れ」の景観となることで、エクステリア空間が物足りないという悩みを抱える人も多いでしょう。しかし、冬でも生き生きとした植栽を取り入れ、空間の使い方にも意識を向ければ、寒い冬ならではの魅力を引き出すことができます。この記事では、冬の庭に物足りなさを感じる理由と、寂しくならないエクステリアの工夫、雪国・富山県の冬を快適に過ごすためのエクステリアデザインをご紹介します。

冬のエクステリアが寂しく感じる理由

冬のエクステリアが寂しく感じてしまうのは、自然の移り変わりによる視覚効果の変化が大きく影響しています。冬は落葉樹が葉を落としボリュームが1度に下がるため、エクステリア空間に隙間が生じます。枝だけになった木々は動きがなくなり、葉が青々と茂っていた時期と比べると物足りなさを感じてしまいます。草花の彩りが少なくなることも冬ならではの悩みです。冬に咲く花は落ち着いたカラーが多く、鮮やかな花が咲き誇っていた季節に比べると寂しい印象になり、建物や外構の無機質な面が際立ちます。そのため殺風景になったと感じやすく、冬のエクステリアの悩みとして多くあげられます。

冬は日照時間の短さもエクステリアの見た目に影響します。とくに冬に曇天の多い北陸地域では、エクステリア全体が暗く見えがちで、光がじゅうぶん届かないため陰影ができにくく、奥行きのない印象になります。さらに気温が低いため屋外で過ごす時間が減ると、庭やアプローチに視線を向ける機会も少なくなり、放置された寂しい庭になってしまいます。また雪国では積雪対策を重視するため、駐車スペースやアプローチなどの機能面ばかりを優先し、デザイン面は後回しになってしまうのが現状です。雪かきや地面の凍結といった雪国特有の悩みも加わり、植栽やエクステリアのデザインまで考える余裕がないことも多いでしょう。しかし見方を変えれば、冬は彩りが少ないからこそ、素材の美しさや外構デザインの見せ場となる季節でもあります。

季節を問わず変化しない舗装・フェンスといったハード面で工夫を凝らしつつ、少ない植栽でソフト面での美しさを取り入れることで、冬でも変化に富んだ楽しいエクステリア空間をつくることができます。冬のエクステリアを魅力的に演出するには、変化する部分とそうでない部分のバランスをとることが大切です。

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ウッドフェンス・目隠しフェンス・植栽
▷明るいカラーのフェンスと常緑の低木を合わせたアオダモ(落葉樹)デザイン。

冬でも寂しくならないエクステリアの工夫

冬のエクステリアは植栽が少なくなるぶん、空間のなかでいかに目を惹く工夫を凝らすかが重要です。庭に出る機会の少ない季節でも、室内からの眺めや、通勤の行き帰りに目に入る景色が心地よければ、日常の満足度がぐっと高まります。

素材の美しさをいかす

冬のエクステリアの物足りなさを解消するには、素材の質感の美しさをいかす方法が有効です。植栽による彩りが控えめになる季節だからこそ、エクステリア空間では素材そのものの表情や光の当たり方、陰影の美しさが際立ちます。たとえば石材でも乱形石や石畳、砂利、自然石など、異なる質感の石材を重ねることで、静かな冬のエクステリアにも奥行きや変化が感じられます。また石材と木材、アルミと木材など、異素材を組み合わせることでもメリハリが生まれます。たとえばウッドフェンスを背景に、地面には自然石を敷き詰め、少ない植栽で彩るとそれぞれの魅力が引き立ちます。直線的なフレームフェンスと常緑樹のシンボルツリー、優しい丸みを帯びた砂利など、素材の形状や質感に変化を出すことで、洗練されたデザインになります。冬でも寂しさを感じず、むしろ少ない植栽がよいアクセントとなり、エクステリアにさりげなく華やかさを演出できます。木のぬくもりや石の重厚感、金属の軽快さなど、それぞれの素材のよさが際立つ空間設計が、冬のエクステリアを美しく見せる秘訣です。

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屋外照明で温かみを演出する

屋外照明も、冬のエクステリアの演出に欠かせない要素です。日の落ちるのが早い冬は、照明を施すことで安心感が生まれます。夜間のエクステリアが明るく華やかになると、安全性が向上し街の景観にもよい影響を与えます。ライティング効果で植栽が美しく見え、シルエットが際立ち、地面や壁面にやわらかい影を落とします。落葉して寂しくなったシンボルツリーも、夜間のライトアップで幹肌を照らせばエクステリアの主役になります。照明により舗装材や木材、石材、植栽といった素材の美しさがいっそう際立ち、庭全体が幻想的な光に包まれ癒しの空間になります。植栽越しに壁面を照らせば植栽の影が壁面に映し出され、奥行きを感じる空間演出ができます。リビングの窓から見える部分を照明で美しく照らすことで、夜間でもカーテンを開け放し、庭を眺めたくなるでしょう。昼間の落ち着いた表情と夜間照明による華やかさのギャップが、冬のエクステリアをよりいっそう魅力的にしてくれます。

ウッドデッキで家と庭をつなぐ

冬のエクステリアを楽しむうえで欠かせないのが、屋内と屋外を緩やかにつなぐ空間設計です。冬は寒くてなかなか外に出る気が起こらないものですが、その悩みを解決できるのが、リビングから気軽に出られるウッドデッキです。ウッドデッキがあれば、子どもを遊ばせたり外の空気を吸いに出たりと「冬に外に出る」という心理的なハードルが下がり、冬のエクステリア空間を有効活用できます。そのためには室内との段差を最小限に抑え、目隠しフェンスで外からの視線を遮る設計にするなど、ストレスなく出られる工夫が必要です。デッキ周りにお気に入りの植栽や家庭菜園を配置するのも、外に出るモチベーションにつながります。冬のエクステリアの満足度を上げるためには、寒くても思わず庭に出たくなる仕組みをつくることが大切です。

フォーカルポイントをつくる

エクステリア空間の寂しさを解消するには、視線を集めるフォーカルポイントをつくると効果的です。フォーカルポイントとはエクステリア空間における「見せ場」のことで、印象的なエクステリアアイテムを用いて人の視線を誘導する場所を指します。最も取り入れやすいのは、存在感のある鉢を使った寄せ植えです。パッと目を引くカラーリーフや、鮮やかな実をつける植物を集中させると、ほかの部分への意識をそらせるためエクステリア空間が引き締まります。鉢はテラコッタやモルタルなど素材にこだわり、ベンチの上に置いて存在感を出すのも効果的です。シンボルツリーやデザインウォール、ガビオンなど立体的な要素を取り入れると、よりエクステリア空間のデザイン性が高まります。ガビオンとはワイヤーメッシュ状の枠に天然石を組み合わせた構造物で、使用する石の種類によって異なる表情をつくれるため、エクステリアにオリジナリティを出しやすいのが魅力です。このようなフォーカルポイントを中心にエクステリアをデザインすると、冬でも眺めたくなる素敵な庭が実現します。

ガビオン門柱・オシャレな門柱
▷ガビオン門柱にアップライトをプラスして暗がりの時期も美しいお庭

冬のエクステリアを彩る植栽計画

冬は植栽による彩りが減ってしまうものの、やはりエクステリア空間には植物の力が欠かせません。エクステリア全体が寂しく見えがちな季節には、植栽配置がとくに重要です。シマトネリコやソヨゴなどの常緑樹を、見せ場となるエリアの中心に配置すると、季節を問わず緑の鮮やかさを感じられるため空間に安定感が生まれます。常緑樹の近くにはサブツリーとして落葉樹を配置することで、紅葉や落葉、春の芽吹きなど、季節の変化を楽しめるレイアウトができます。落葉しても常緑樹があるため寂しくなりすぎず、バランスの取れた配置になります。落葉樹は葉が落ちても美しく、むしろ冬だからこそ洗練された存在感を放つ植栽を選ぶことで、花の少ない冬でもパッと目を惹くエクステリア空間になります。落葉樹の枝のラインが際立つ冬は、足元にカラーリーフを組み合わせてみましょう。

枝ぶりや幹肌の美しいアオダモやヒメシャラなどを主役にし、足元にはヒューケラやニューサイランなどのカラーリーフで深みのある色を添えると、凛とした佇まいのなかにも優しさを感じられます。アオダモやヒメシャラは幹肌の模様が特徴的で、落葉しても存在感のある樹木です。またニューサイランは落ち着いた色味ですが、冬の景色のなかではそのシックな色合いがシャープなシルエットと相まっておしゃれなアクセントになります。シルエットの異なる植栽の組み合わせで動きを出し、足元はゴロタ石などの自然石で引き締めると、まとまりのある植栽コーナーをつくることができます。冬のエクステリアでは、緑が減るほどに1つひとつの植栽や素材の存在感が際立ちます。少ない色でも美しく見せる植栽計画が、オールシーズン楽しめるエクステリアデザインのカギとなります。

アオダモ・ゴロタ石・東洋工業 クラッシュロック
▷葉を落とした落葉樹もゴロタ石があることで寂しさを軽減◎

雪国・富山県の冬を快適にするエクステリアデザイン

富山県など積雪量が多い地域のエクステリア空間においては、雪国ならではのさまざまな悩みが生じます。代表的なのは、雪によるエクステリアの埋没や破損、そして動線の確保の難しさです。北陸地方に位置する富山県は、冬になると日没時間が早くなるため、エクステリアにおける照明器具の設置は重要な要素のひとつです。しかし、地面近くに設置するタイプの照明器具では積雪で埋もれ、必要なときに機能しなくなります。すると夜間の視界が悪くなるばかりか、雪で埋もれた照明器具につまずいたり、雪かきの際に傷つけたりする恐れがあります。そのため雪国のエクステリア計画では門柱やフェンス、外壁など、高さのある構造物と一体化させた照明の設置が有効です。上からやわらかく照らすダウンライトやウォールライトを取り入れると、雪の季節でも明るい庭を維持できます。照明器具の適切な高さは積雪量にもよるため、地元の施工業者に例年の積雪状況を確認すると確実です。

また、雪国では玄関やカーポート周りの凍結・積雪対策も欠かせません。人が頻繁に通るアプローチ部分には、融雪機能のある舗装材や砂利、滑りにくい自然石を用いて安全を確保することが先決です。屋根付きのカーポートで車への積雪を防ぐことはもちろん、アプローチ部分にも屋根を設け、通路部分の除雪の手間を減らす工夫も必要です。そして忘れてはならないのがウッドデッキの積雪対策です。雪国では、せっかくのウッドデッキも雪に埋もれて活用できないといった悩みも尽きません。雪のなかでもウッドデッキを快適に使用するには、テラス屋根やテラス囲いの設置が効果的です。テラス屋根は雪によるデッキの劣化を防止できるほか、日差しも遮るので夏も快適に過ごせます。テラス囲いを設置するとデッキをリビングの延長として使用でき、雪や雨風を避け、暖かい日差しを取り込むことができます。雪国でしか味わえない景色を存分にいかせるエクステリア計画が、冬の生活に豊かさをもたらしてくれます。

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まとめ

冬のエクステリアは、色彩の少なさや積雪など、何かと悩みが多い季節ですが、凛とした雰囲気のなかの美しさを楽しめる季節でもあります。冬を見越した植栽配置や舗装材の選定、照明計画など、エクステリア空間を彩る要素を充実させることで、季節を問わず表情豊かな庭づくりが可能になります。アイストップ・デザインでは、デザイン性・機能性ともに妥協しない外構づくりを心がけております。冬のエクステリアに関するお悩みにも最適なご提案をいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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