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植栽

植栽配置を工夫して庭をさらに魅力的に見せるコツ

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植栽は門柱や玄関アプローチなどエクステリア空間にある外構を際立たせ、庭の魅力を引き出してくれます。しかし、ただ何となく植栽を植えただけでは、逆に平面的で単調な庭になってしまうので注意が必要です。魅力的でおしゃれな庭を作るには、人の持つ錯覚などを利用できるよう植栽を工夫して配置しましょう。この記事では、庭の魅力を引き出す植栽配置のコツや、植栽配置で注意するべきポイント、富山県など寒冷地の庭に最適な植栽の種類をご紹介します。

庭に植栽を植えるメリット

立体感や奥行き感が出るように植栽を配置すれば、よりおしゃれで魅力的な庭に見せる効果が期待できます。ほかにも、植栽にはいくつもの役割を同時にこなしてくれるなどのメリットがあります。

植栽は、庭を美しくおしゃれに見せてくれます。配置の工夫次第で、遠近法や色の持つ効果を使い人の視覚に錯覚を起こさせ、意図的に立体感や奥行き感を出すためです。庭にさまざまな植栽を植えたとしても、同じ高さの植栽だけでまとめた庭は平面的でアクセントがないので、単調な庭に見えてしまう場合があります。植栽を植えず塀や、ほかの外構のみが設置された空間は重厚感や圧迫感を与え、殺風景で味気ないものに感じられてしまうでしょう。植栽で立体感や奥行き感を出すと空間に広がりを持たせ、おしゃれで魅力的な庭を演出します。植栽そのものが塀やほかの外構が持つ重厚感や圧迫感を和らげ、快適で居心地のよい空間にする効果も期待できます。

目隠しやフォーカルポイント、庭の景観向上、イメージチェンジが容易にできるなど、植栽には多くの役割を同時にこなしてくれるメリットがあります。たとえば、小さな窓の前に目隠しのため中木を植えるとします。中木の持つ葉が物理的に目隠ししてくれるだけではなく、中木自体が人の視線を集め窓に視線が向かないよう誘導する役割も果たします。中木の下に低木や多年草などを植えれば、庭の見せ場となるフォーカルポイントとしても機能するでしょう。庭のなかに塀や門柱などの無機物だけではなく有機物の植物があることで、季節感を演出し景観を美しくできます。外構は、1度設置すれば簡単にイメージを変えられません。しかし、一年草を多く植えれば季節ごとに植え替えができ、植え替えごとに花の色や葉の形の違う植物を植えれば庭のイメージチェンジが容易にできます。

庭の魅力を引き出す植栽配置のコツ

庭の魅力をさらに引き出すには、植栽の植え方に変化をつけ立体感や奥行き感を出すとよいでしょう。植栽で立体感を出すコツは、不等辺三角形に配置する、高低差をつける、色彩を意識することがポイントです。

不等辺三角形に植栽を配置する

樹木などを3本以上植える場合は、それぞれの樹木の位置を線で結ぶと不等辺三角形になるような形に植えるとよいでしょう。造園でも古くから使われており、ランダムさと自然さを作り出してくれるほか、各樹木がジグザグに配置されるため立体感や奥行き感を出してくれる植栽配置の基本的な手法です。自然界には規則的に並んでいるものはないので、生垣以外に植栽を一列に並べて植えると平面的に見えてしまい立体感が出ません。同じ三角形でも正三角形では、各樹木の間隔が全て等間隔になり不自然さが出てしまいます。はじめに庭をどこから眺めるのか視点を決めます。一番背の高いメインとなる主木を配置したあと、次に背の高い樹木と最も背の低い樹木の残り2本を、決めた視点から主木に対して不等辺三角形になるように植えます。樹木が3本以上ある場合も同様です。各樹木の間隔が広く取れるため、植物がゆとりを持って成長できるほか、樹木の間に人が入りメンテナンスがしやすいメリットもあります。

植栽に高低差をつけて配置する

植栽に高低差をつけて配置すると庭に動きが生まれ、奥行き感のあるおしゃれな庭になります。人間は空間の広さを認識する際は視覚を主に利用しています。目の錯覚を使い、意図的に遠近感を狂わせ立体感や奥行き感のある手法を遠近法といい、造園でも使われている手法です。庭の手前に背の高い樹木や葉が大きい植物を配置し奥に背丈の低い植物を植えると、大きいものは近くに見え小さいものは遠くにあるように錯覚し、奥行きがあるように見せられます。ほかにも、中木・低木・多年草・宿根草・グランドカバープランツなどを組み合わせて高低差をつける方法もあります。プランターや鉢で育てている花などがあればほかの植栽と一緒に庭に置き、高低差を出すのに利用するとよいでしょう。不等辺三角形の植栽配置は高低差を出す際にも有効です。高・中・低と高さ順に並べると規則的に見えてしまい、かえって不自然に見えてしまいます。植栽の頂点が高・低・中となるように植えると高さの近い植栽同士が隣り合わないため、ランダムさが出て自然な庭になります。

植栽の色彩を意識して配置する

宿根草や草花を取り入れる場合は膨張色や収縮色などを意識して配置すると、立体感や躍動感が生まれ魅力的な庭にできます。膨張色や収縮色は人間の見え方に影響を与えるためです。膨張色とは実際の位置より近くにあるように見え、実際の大きさよりも物が大きく見える効果があるとされている色を指します。膨張色の物体は、ほかの色より浮き出て強調されて見えるのが特徴です。膨張色には暖色系の赤・オレンジ・黄色や、白、パステルカラーが該当します。収縮色とは、実際の位置よりも遠くにあるように見え、実際の大きさよりも物が小さく見える効果があるとされている色を指します。収縮色に該当するのは寒色系の青・水色・紫や、深い緑、黒などです。色を使った植栽配置のコツは、手前に膨張色の植物を植え奥に収縮色の植物を配置することです。たとえば、手前に膨張色の黄色や白の花々などを植え、すぐ後ろに収縮色の紫の花が咲く植物やダークカラーのカラーリーフなどを植えるとよいでしょう。手前の膨張色の植物を背丈の低いものにし、奥の収縮色の植物を背の高いものにすると高低差が生まれ、より立体感のある庭になります。

植栽の配置で注意するべきポイント

庭に配置できる植栽の数には限りがあるため、自分の好きな植物をたくさん植えたい、庭のスペースギリギリまで植えたいなどの希望が出てくるでしょう。しかし、植栽配置には注意するべきポイントがいくつかあります。

常緑の植物と落葉の植物の両方をバランスよく植えることが大切です。庭に常緑樹だけを植えてしまうと一年中葉が茂るため、庭が物理的に狭く感じられてしまいます。落葉樹だけにすると秋に一斉に葉が落ちて冬は枝だけになるので、空間が急に広く感じられ寂しい庭になってしまうことがあります。とくに、富山県など雪国では冬に緑が少なくなりがちなので、一年を通して緑の割合や空間の広さが一定になるような植栽の配置が重要です。常緑と落葉の割合が7:3または6:4になるように意識して、さまざまな植物を混ぜて植えるとバランスが取れた庭になるでしょう。

植えた樹木の枝や葉が、隣家へ越境しないように注意して配置することも重要です。樹木には成長スピードが早くあっという間に大木になってしまうもの、枝が大きく広がる樹形に成長するものなどさまざまです。成長した樹木の枝葉が隣家へ入り込んだことで枝が隣人の通行を妨げる、落ち葉が隣家の敷地に落ちてゴミになるなどの問題が起これば、隣家とトラブルになる恐れがあります。対策としては、隣家との境界線沿いには樹高が高くなりすぎない樹種を選んだり、生育スピードのゆるやかな樹木を植えるとよいでしょう。定期的に剪定して枝が広がらないようにすることもポイントです。

寒冷地の庭に最適な植栽の種類

富山県などの寒冷地では、寒さに強い耐寒性のある植栽を選ぶことが重要です。耐寒性を元に庭の植栽のバランスを見て選ぶとよいでしょう。

中木

中木とは植栽時の樹高が1m未満3m以下で、最終的には3~6mに成長する樹木をいいます。あまり背丈が高くなりすぎるとメンテナンスがしにくいので、剪定で背丈を押さえる、株立ちにするなどの方法で樹高を低く保つとよいでしょう。中木は、シンボルツリーに適している樹木です。落葉樹では、ヒメシャラ、ヤマボウシ、アオダモなどがあります。剪定しなくても樹形が整いやすく生育スピードがゆるやかなので、メンテナンスが少なくてすむ点がメリットです。常緑樹ではシラカシ、ソヨゴ、コニファーなどがあります。ソヨゴも生育スピードがゆるやかで管理がしやすいので、庭に向いている樹木です。

低木

低木とは植栽時の樹高が1m未満で、最終的な樹高が人間の背丈以上にならない樹木をいいます。幹が太くなりにくく、根元から枝分かれして幹が複数あるものが多いのが特徴です。落葉樹では、ドウダンツツジ、アジサイ、アナベル、ツツジ、コデマリなどがあります。ドウダンツツジは秋に美しい紅葉が楽しめる点が魅力です。常緑樹ではシャクナゲなどがあります。

多年草・宿根草

多年草とは冬でも地上部が枯れずに残っている植物をいいます。クリスマスローズなど花を楽しめるものや、ヒューケラなど葉を楽しめるもの、アジュガなど花も葉も楽しめるものなど多種多様なものがあります。ヒューケラには、明るい緑やダークカラーなどさまざまな葉色のものがあり、庭の雰囲気に合わせて取り入れられ、色を意識した庭づくりに向いた多年草です。宿根草とは、冬は地上部が枯れて根だけになって休眠し、春になれば根元から新芽が出てくる植物を指します。花が咲くものでは背の高いエキナセア、メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)などが高低差を出すのに適しています。葉を楽しむものでは大きな葉を持つギボウシやツンツンとした葉のフウチソウを取り入れれば、庭のアクセントとして最適です。

まとめ

住まいやエクステリア空間の魅力をさらに引き出すコツは、植栽配置に工夫し錯覚や色の効果を使って空間に立体感・奥行き感を出すことです。富山県などの寒冷地では耐寒性の強さを基準に、高低差がある植栽や色彩の違う植栽を選びます。植栽選びに迷ったら地域に根ざしたエクステリア業者に相談してみるとよいでしょう。アイストップデザインは富山市を拠点にした、植栽工事を得意としているエクステリア業者です。ふと視線が惹かれ目を奪われるような、植栽を使った魅力的なエクステリア空間づくりをご提案しています。庭の植栽工事は当社にお任せください。

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