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エクステリア・外構

庭のエクステリアデザインを引き立てる!物置設置のコツとサイズの選び方

イナバ物置 ガレーディア・ガレージ

物置は、スッキリとしたエクステリアデザインをつくるうえで欠かせない要素のひとつです。庭で過ごす時間が充実してくると、次第に外で使用する物も増え、それらを便利に収納できる場所が必要になります。物置は外構の統一感に気を配りつつ、サイズ選びや配置計画をしっかり行うことで、その機能をじゅうぶんに発揮できます。この記事では、物置を検討する際のサイズ選びや設置のポイント、積雪地である富山県での注意点についてご紹介します。

エクステリアにおける物置の役割

物置は屋外の収納スペースとして、暮らしやすさとエクステリアの美観を両立する重要な要素です。屋外に収納場所を確保できれば、屋内の収納スペースを圧迫することがなく、住まい全体の快適性が高まります。たとえば、スタッドレスタイヤやアウトドア用品・園芸用品など、屋内に保管しにくい物を外に収納することで、家のなかがスッキリと整います。除雪道具やバーベキューセットなどの季節用品は、しっかり整理して保管しておくと次のシーズンも快適に使用できます。物を外に放置せず、エクステリア空間をスッキリさせれば植栽やアプローチなどのデザインもより引き立ちます。

物置は、防災用品を保管する場所としても最適です。近年では防災用品を家のなかにストックする家庭も増えています。しかし、緊急時に直ちに家から避難しなければならない場合は、防災用品を探したり持ち出したりする時間がないこともあるでしょう。そのようなときのために、屋外の物置に防災用品をまとめておけば落ち着いて安全に行動ができます。

さらに、物置はエクステリア空間を引き締める役割も果たします。デザイン性の高い製品も多く、住宅の外観と調和させれば見せる収納として、美しい景観をつくる要素になります。収納力・デザイン・利便性のバランスを考慮すれば、完成度の高いエクステリアが実現できます。設置する際は、ただ収納スペースを増やすだけではなく理想の暮らしを叶えるアイテムとして物置を検討しましょう。物置が不要物の置き場とならないよう、何のために設置するのかという目的をもち、それを見失わないことが大切です。そのため、検討する際は収納する物や配置場所、動線などをしっかり考え最適なものを選びましょう。

エクステリアデザインを引き立てる物置配置の考え方

物置の配置は、エクステリア空間の利便性とデザイン性の両方に関わる重要な要素です。設置する場所は用途によってさまざまですが、どの場所においても使いやすさと、動線のスムーズさを意識することがポイントです。見た目を意識して、物置をあまり目立たない場所に配置してしまいがちですが、動線が悪く使いづらい場所ではせっかくの物置もその魅力をじゅうぶんに発揮できません。理想的なのは、使用頻度の高い物を使う場所の近くに配置することです。たとえば車用品ならカーポート付近、バーベキューセットならタイルテラスのそば、園芸用品ならガーデニングを行うエリアの近くに設置すると、必要なときにすぐ取り出せて便利です。

とはいえ、目的ごとに複数の物置を設置するのはスペースやコスト面において現実的ではありません。そのため、エクステリア全体での動線を意識したうえで物置の配置を決めることが大切です。どのエリアで何を使用するかを考えると、自然と最適な設置場所が見えてきます。たとえばカーポートとアプローチが隣接している場合は物置を中間地点に配置すれば、どちらからもアクセスしやすく、タイヤや雪かき道具の収納にも便利です。物置が空間をやわらかく仕切る効果もあり、立体的でメリハリのあるデザインを演出できます。アプローチやカーポートは外観の印象を左右するエリアでもあるので、物置のデザイン選びも慎重に行いましょう。物置は隠すのではなく、デザインとして見せることで、エクステリアに自然に溶け込みます。

物置は、建物から60cm程度離して設置するのが理想です。これは建物の外壁を塗り替える際に足場を組むスペースを確保し、建物のメンテナンス性を高めるためです。物置を建物から離して設置することで、侵入の足場となりにくく防犯性も高まります。また隣地境界のフェンスに沿って設置する場合も、物置の屋根からの雨水や雪が隣家の敷地に流れ込んでトラブルにならないよう、間隔を空けておくのがマナーです。

エクステリア物置のサイズ選びのコツ

使いやすい物置はサイズ選びが重要です。物置のサイズ選びには設置スペースの広さ以外にも、収納する物の量や大きさ、出し入れのしやすさなどさまざまなポイントがあります。物置の適切なサイズを選ぶことが、エクステリアの機能性の向上につながります。

収納物の量とサイズを把握する

物置に何を収納したいかによって、選ぶべきサイズは変わります。まずは収納したい物をリストアップし、全体量とそれぞれのサイズをしっかり把握しておきましょう。物の重さや使う頻度によって、置く位置もおおよそ決まるので、物の配置もシミュレーションしておくと抜けがありません。たとえば、タイヤは積み方やラックの使用の有無などでも必要な広さが異なるため、寸法を紙に書いて無理なく出し入れできるかどうかチェックしておくと安心です。自転車を収納する場合は、サイクルポートと一体型の物置を選ぶという選択肢もあります。広いスペースが必要ですが、ちょっとした作業スペースとしても活用でき、使い方の幅が広がります。また将来家族が増えたり趣味の幅が広がったりして物が増える可能性も考え、物置は少し余裕のあるサイズを選ぶと、長く快適に使用できます。

設置に必要な広さを確認する

物置は、まずカタログなどでサイズを正確に確認しましょう。注意したいのは、物置の屋根部分が本体部分よりも大きく設計されているという点です。希望の物置を設置できるかどうかの判断は、屋根の幅と奥行きを基準に考えるとスムーズです。さらに物置は10~20cmほどのブロックの上に設置するため、カタログに記載されている高さよりも実際は高くなることも考慮すべきポイントです。物置の設置作業をスムーズに行うために、物置の壁から10~20cm、屋根の上端から15~20cm程度の作業スペースを確保することも忘れてはなりません。自転車を収納する場合は出し入れに支障がないよう前面にスペースが必要です。開き戸タイプの物置を選ぶ場合は、出し入れやドアの開閉に支障がないかも事前にチェックしましょう。このように物置設置に必要な広さは、さまざまな視点から考えることが大切です。

使い勝手を考慮する

物置は収納力だけでなく使い勝手を考慮したサイズ選びも欠かせません。なかでも注目すべきポイントは「奥行き」です。奥行きが広ければ収納量は増えるように感じますが、そのぶん奥の物が見えづらく取り出しにくくいというデメリットもあります。とくに頻繁に出し入れする物が多い場合は、奥行きが広すぎるとかえって使いにくさを感じる場合もあります。物置は広ければよいというわけではなく、収納する物の大きさや使用頻度に見合った寸法で検討するのが理想的です。サイズ以外にも、扉のタイプによって物置の使い勝手は変わります。引き戸の場合は完全に開くことはできませんが、開き戸は完全に開くため物の出し入れがしやすいというメリットがあります。設置スペースに余裕が必要なものの、どのタイプが自分のライフスタイルにマッチしているかを考え、最適な物置を選びましょう。

高さ方向の収納力に注目する

物置は高さ方向の収納力にも注目して選ぶと、限られたエクステリア空間を最大限に活用できます。とくに狭小地や変形地では高さのあるタイプを選べば、省スペースで収納量を格段に増やせます。物置は価格も高いので、1度購入すればなかなか買い替えることはありません。そのため、スペースの狭さを理由にサイズ選びを妥協せず、収納物が全て入る物置を選ぶようにしましょう。上の方の物も取り出しやすいよう、小型の脚立や踏み台を物置に入れておくと便利です。物置の高さを高くすれば圧迫感が出てしまうという懸念もありますが、建物やほかのエクステリアのデザインやトーンを合わせることで、主張しすぎず統一感のある印象に仕上がります。敷地内にはフェンスやカーポート、シンボルツリーなどの大型のエクステリアも多いため、これらの要素を上手に組み合わせれば、物置の高さを高くしても自然と景観になじませられます。

雪国・富山県における物置設置のポイント

富山県などの積雪地において、物置は生活を支える重要なエクステリアです。積雪地では雪国仕様の強度の高い物置を選ぶことはもちろん、冬の生活の快適性を向上させるため、配置計画にも工夫が求められます。雪国では除雪道具やスタッドレスタイヤなど、冬季に活躍するアイテムも多いので、これらを必要なときにすぐに使えるよう、動線と利便性を考慮した物置の配置計画を立てる必要があります。また雪国では屋根からの落雪で物置が破損してしまう事例も少なくありません。そのため、屋根の直下には物置などのエクステリア用品を設置しないのが基本です。隣家との敷地境界付近に物置を設置する場合は、自分の物置の屋根から隣地への落雪しないよう屋根の傾斜方向を選べるタイプの物置なども活用するとよいでしょう。

さらに寒冷地では、冬の「凍み上がり(しみあがり)」にも留意する必要があります。これは冬に地面が凍結・膨張すると、地面が隆起する現象のことで、物置が持ち上がり、歪みや傾きの原因になります。引き戸タイプの物置であれば下のドアレールが変形し、扉の開閉が困難になる恐れもあります。凍み上がりによる物置の破損を防ぐには、凍結深度よりも深い位置への基礎の設置や、排水性を高めて隆起を最小限におさえる工夫が欠かせません。とくに、富山県のような粘土質で水分を多く含む地盤の場合は、地面の水捌けの改善や基礎工事をしっかり行うことで、物置の傾きや湿気による劣化を防止できます。季節風による風の影響を受けやすい富山県では、転倒防止用のアンカー工事をするとなお安心です。このように富山県で物置を設置する際は、安全性と利便性が第一です。そのため、地域の自然現象などに精通した外構の専門家によるアドバイスを参考に、季節を問わず安心できるエクステリアデザインを実現していきましょう。

まとめ

物置を取り入れる際は、単なる収納ではなく外構デザインの一部として考えることが大切です。そのためしっかりと目的をもってサイズと設置場所を決めるほか、全体的な調和も意識しましょう。アイストップ・デザインでは機能性とデザイン性を兼ね備えた物置の施工実績も豊富です。ライフスタイルに合ったサイズや配置を考えた最適な物置をご提案いたしますので、お気軽にお問い合せください。

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