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エクステリア・外構

無理なく楽しめる!家庭菜園が続くエクステリアのポイント

Bitter Melon From Home Garden

家庭菜園のあるエクステリアは生命力にあふれ、心と体に癒しを与えてくれます。採れたての新鮮な野菜を食卓に並べることは大きな達成感となり、子どもと一緒に取り組めば楽しく食育ができます。家庭菜園をエクステリアと一緒に考えるなら、野菜づくりが効率的になり、より楽しく続けられます。この記事では、家庭菜園を楽しく続けるためのエクステリア計画のポイントや、寒冷地のエクステリアで家庭菜園を楽しむコツをご紹介します。

家庭菜園のあるエクステリアの魅力

エクステリアに家庭菜園があると、野菜を食べる機会が増えるため、健康的な生活につながります。野菜の栽培に手間はかかりますが、成長していく姿を見るのは楽しく、はじめて見る野菜の花に感動したり、収穫の際には感謝の心が芽生えるなど、心も豊かになります。大切に育てた野菜を家族みんなで食べれば会話も弾み、「次はこんな野菜も育てたい」など新たな目標もできるでしょう。よく使う野菜を育てておけば、そのために買い出しに行く必要がなくなり節約にもつながります。予定のない日でも、少し野菜の世話をするだけで軽くリフレッシュができ、充実感を味わえます。

家庭菜園と聞くと庭に畑をつくるイメージですが、フランスでは家庭菜園のことを「ポタジェ」と呼び、エクステリアとして美しくデザインするという考え方があります。ポタジェは、野菜だけではなくハーブや草花を一緒に育てる方法で、ナチュラルで表情豊かなエクステリアをデザインできます。育てて収穫するだけでなく、見た目の美しさにもこだわるのがポタジェの魅力です。プランターで育てられる野菜も多く、フェンスなどのエクステリアと上手に組み合わせれば、庭が狭くても立体的で変化のある家庭菜園をデザインできます。エクステリアで家庭菜園が目に留まるようデザインするなら、注意を向けやすくなり、野菜の健康を守ることにもつながります。これから野菜づくりをはじめたいと思っている人は、家庭菜園を視野に入れたエクステリア計画を立てておくと、管理しやすく楽しく続けることができます。

花壇 家庭菜園 畑 花だん 富山外構
▷お庭の一角に家庭菜園スペースをプラスしたデザイン(化粧ブロック : 東洋工業 ライク)

家庭菜園が楽しく続くエクステリアのポイント

家庭菜園をエクステリアに取り入れることには多くのメリットがありますが、楽しく続けるには綿密な計画と事前準備が必要です。自宅のエクステリアやライフスタイルに合った家庭菜園の計画を立てるなら、より豊かなガーデンライフを満喫できるでしょう。

水やりのしやすさを重視する

家庭菜園に欠かせない水やりは、いかに効率よくできるかがカギです。水やりの効率を上げるエクステリアとしては、立水栓などの水道設備があります。家庭菜園の近くに水場があると、水やりだけでなく採った野菜を洗ったり、手を洗ったりするのにも便利に使えます。立水栓は蛇口までの高さがあるため水を汲みやすく、家庭菜園をはじめるなら備えておきたいエクステリアです。吐水口が2つあるタイプを選べば、片方をホースにつないで洗車や散水、プールの給水にも使用できます。下部に、ガーデンパンと呼ばれる水受けを設置すれば、下が水浸しになることもありません。立水栓やガーデンパンなどのエクステリアはデザインが豊富なので、庭の雰囲気にも合わせやすいでしょう。

ガーデンパーティーをするなら、ガーデンシンクもあると便利です。ちょっとした調理場や収納としても活用でき、デザインも豊富なエクステリアになります。水回りのエクステリアは、配管の関係で設置場所が限られるケースもあるため、希望の場所に設置できるか、事前にエクステリア会社に相談しましょう。寒冷地では、水回りのエクステリアを凍結防止仕様にするなどの対策が必要です。

日あたりと風通しを考慮する

多くの野菜は日光を好むため、エクステリア空間における家庭菜園の場所は、なるべく南向き、または午前中にたっぷり日があたる東向きがおすすめです。日当たりのよい場所に家庭菜園をつくることで、さまざまな種類の野菜づくりが可能になります。ミニトマトやピーマンなどの比較的育てやすい野菜でも、日照時間が足りないと上手に育たないことがあるので、家庭菜園はできるだけ日あたりのよい場所に配置しましょう。どうしても日陰のスペースしか取れない場合は、ニラやレタス、アスパラガスなど日陰でも育つ野菜を選ぶと失敗が少なくなります。

家庭菜園では、風通しのよさも欠かせない要素です。風通しが悪いと湿気がこもり、病気や根腐れの原因になってしまいます。エクステリアに目隠しフェンスを取り入れる場合は、フェンスの高さやデザインによって日照や風通しが妨げられる場合があるので、注意が必要です。家庭菜園をつくる予定の場所には、風通しのよいフェンスを設置したり下をオープンにするなど、エクステリアに工夫をしておくとよいでしょう。

水はけをよくする

家庭菜園では、水はけのよさもポイントです。水はけが悪いと梅雨や大雨のときに植物が水没し、根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。水はけが悪いと害虫が発生しやすく、カビの原因にもなります。土壌自体の水はけをよくするには土を耕し、鹿沼土や赤玉土、腐葉土などを混ぜて通気性をよくすれば改善が見込めます。ほかにも、レイズドベッドという家庭菜園の部分をレンガや木材で囲み、もとの地面より高くすることで排水性を高める方法もあります。レイズドベッドは、専用のキットを利用すればDIYが苦手な人でも比較的簡単につくることができます。

ナチュラルな雰囲気の家庭菜園にしたい場合は、木材を使ったレイズドベッドもおすすめです。レイズドベッドは高さが出るので、エクステリアに立体感が生まれます。周りを囲う部材の材質によって個性も出せるため、家庭菜園自体がおしゃれなフォーカルポイントになります。ただし、排水性の度合いによっては、自分で対処するのが難しいこともあるので、必要に応じてエクステリア会社に相談し、排水工事を検討しましょう。

作業しやすい配置や広さにする

家庭菜園は作業しやすいよう、エクステリアの特徴に合った配置にしておくと、管理がしやすくなります。たとえば、ある程度日あたりや風通しがあるなら、玄関アプローチに家庭菜園をつくるのもよいでしょう。玄関周りは家族みんながよく通るので、野菜のちょっとした変化にも気づきやすくなります。また、慣れていないうちは最初から広くしすぎず、1坪くらいの小さなスペースからはじめたり、プランターで気軽に楽しみましょう。プランターなら寒波や台風時にも避難させられるので、初心者の方でも安心して育てられます。

エクステリアにウッドデッキやタイルテラスなどを採用する場合は、その一部や近くに家庭菜園を配置すると、アクセスしやすくなります。家庭菜園を美しくデザインするには、作業しやすいスペースづくりが欠かせません。家庭菜園の周りの地面はなるべくレンガや枕木、砂利などのエクステリア資材を利用して舗装しておくことをおすすめします。そうすれば、歩きやすいだけでなく、家庭菜園の泥が跳ねて外壁やフェンスなどのエクステリアが汚れるのを防止できます。

外構デザインとの調和を考える

家庭菜園は、エクステリア全体でのバランスが取れていることも重要です。家庭菜園が周りから浮いていると、エクステリアに違和感が出てしまいます。リビングの窓から菜園が見える場合はとくに目につきやすいので、エクステリアになじむように計画しましょう。また、園芸用具をそのままにしておくのは、エクステリアの調和を乱す原因となります。家庭菜園では、スコップやハサミ、土のストックなど、意外に多くのアイテムが必要です。これらすべてをしまえる屋外収納が近くにあれば、快適に作業ができ見た目もすっきり整います。

収納は、主張しすぎるとエクステリアになじまないかもしれません。屋外収納もデザインが豊富にあるため、エクステリアのテイストに合わせやすくなっています。たとえば、ナチュラルテイストの庭の場合は、枕木やレンガで小道をつくり、その先に木製のおしゃれな収納を設置します。小道を挟んだ両脇には、野菜や花をバランスよく植えてみましょう。収納をベンチタイプにすれば休憩もでき、エクステリアに溶け込む菜園をゆっくり眺める癒しの空間となるでしょう。家庭菜園もエクステリアの一部として、機能性と美しさを重視すると、手間のかかる植物の世話も楽しく続けられます。

ガーデニング お庭 家庭菜園 化粧砂利
▷砂利敷きや化粧砂利敷きは水はけも良く、プランターを置いた家庭菜園にもぴったりです◎

気候に合わせたエクステリアで家庭菜園を楽しもう

家庭菜園を成功させるためには、その地域の特性を理解し、気候に合う野菜づくりや土壌改良などのエクステリア計画を考えましょう。富山県は雄大な山々に囲まれ、1年を通して降水量が多いことが特徴です。ミネラルの多い水と土壌により稲作も盛んで、またチューリップの産地としても知られています。栄養豊富な土壌ですが粘土質なため、水はけはあまりよくありません。そのため、家庭菜園に使用するときは、必要に応じてバーミキュライトや腐葉土などを混ぜて排水性を高めるなど、エクステリアの土壌改良も検討しましょう。富山県などの寒冷地では夏が短いため、成長の速いレタスやプチトマト、ピーマンなどが育てやすいです。冬は、耐寒性のあるキャベツやブロッコリー、根菜類、寒さで甘みの増すホウレンソウや、小松菜などの葉物野菜も適しています。

寒冷地では、植物や土壌の防寒対策も欠かせません。エクステリア資材を利用した防寒対策として、不織布をかぶせて野菜を風から守る方法があります。また、自然素材のバークチップや藁などのマルチング材を土の根元に敷いて、土の保温性を高める方法もあります。バークチップで足元を覆うと植物が映え、おしゃれに防寒対策ができます。敷き藁も、マルチング材としては優秀で、かつ低コストです。マルチング材は、植物への泥跳ね防止や夏の雑草対策にもなり、エクステリアをきれいに維持できます。また耐寒性の低い野菜は、プランター栽培にしておくと、気温に応じて室内に移動できるので管理がしやすくなります。寒冷地でもエクステリア資材を活用するなら、快適に家庭菜園を楽しめるでしょう。

まとめ

エクステリアに家庭菜園があると、暮らしに余裕が生まれ、野菜の成長を見守る楽しみや収穫の喜びを家族で共有できます。家庭菜園は、エクステリア全体でのバランスを考え、作業効率や見た目の美しさも考えることが長く楽しむコツです。アイストップ・デザインでは、植栽をいかしたおしゃれなエクステリアデザインを得意としています。家庭菜園を楽しむためのエクステリアのご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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