デザインも機能も妥協しない!目隠しフェンスの後悔しない選び方

目隠しフェンスはプライバシーや防犯の観点から、家族が安心して快適に過ごすために重要なエクステリアです。目隠しフェンスがあれば、庭にいるときやカーテンを開けたときに外からの視線を気にせず過ごせます。また、目隠しフェンスは家の外観をおしゃれに見せたり、庭を素敵に演出したりするのにも効果的です。この記事では、目隠しフェンスを選ぶときのポイントや、植栽との素敵な組み合わせ、雪国で設置する際の注意点についてご紹介します。
目隠しフェンスの必要性
目隠しフェンスを設置する最大のメリットは、視線を気にせず外に出られることです。素敵な庭を作っても、外部からの視線があると外に出づらく、カーテンも締めっぱなしになってしまうでしょう。そのようなときに活躍するのが目隠しフェンスです。玄関前に目隠しフェンスを設置すれば、ドアを開けたときに道路から丸見えになることもありません。目隠しフェンスがあれば庭で過ごす機会が増え、ガーデニングやバーベキューなど新たな楽しみを見つけることにもつながるでしょう。また目隠しフェンスは飛び出し防止にもなるため、安心して小さい子どもやペットを庭で遊ばせることができます。さらに防犯面においても目隠しフェンスは有効で、外部から中の様子が見えにくくなることで心理的に不審者の侵入を抑制する効果があります。
また目隠しフェンスは庭をおしゃれに演出してくれます。フェンス自体にデザイン性があるので、庭のアクセントとなるのはもちろん、フェンスにライトを取り付ければ夜間でも素敵な庭を演出できます。植栽を美しく見せる効果もあり、ガーデニングがより一層楽しくなるでしょう。ほかにも、目隠しフェンスは家の外観を整える効果があり、フェンスで足元を引き締めることにより完成度が高くなります。目隠しフェンスを設置すると家の印象が大きく変わるため、設置場所や高さ、カラーバランスをよく考えて選ぶようにしましょう。これから庭づくりを楽しみたい人や、庭でのアクティビティを満喫したい人は、目隠しフェンスを取り入れるのがおすすめです。
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目隠しフェンスを選ぶときのポイント
目隠しフェンスには素材やデザイン、カラーなどさまざまな種類があり、選ぶときに迷ってしまいますが、ポイントを知っておくと選びやすくなります。フェンスのデザインやカラーだけで判断せず、耐久性や目的、設置場所や建物とのバランスなど、トータルで選ぶことが大切です。
耐久性やメンテナンス性で素材を選ぶ
目隠しフェンスの素材は、耐久性が高く手入れ不要なものを選ぶことを重視しましょう。アルミ製は最も耐久性に優れ、すっきりした見た目が特徴です。錆にも強くメンテナンスフリーのため外構工事ではよく使用される素材です。木目調のカラーバリエーションも豊富で、庭や植栽に合わせやすいものも多いです。樹脂製のフェンスもアルミ製には劣りますが耐久性があり、メンテナンスも不要で比較的安価なため取り入れやすい素材です。なかでも人工木と呼ばれる木目調のものは、木粉を使用しているのでリアルな質感が魅力です。アルミ製よりもやわらかい雰囲気を出せるので、ナチュラルな庭によく合います。
天然木の目隠しフェンスは、ほかの素材にはない自然の質感が魅力です。天然木は腐食やメンテナンスにかかるコストが懸念されますが、ウリンなどのハードウッドは耐久性が高くメンテナンスがほぼ不要で、高価ではあるものの長持ちします。経年劣化による色褪せはありますが非常に腐食に強く、雪国でも耐えうる素材です。
目的に応じてデザインを選ぶ
目隠しフェンスはデザインによって目隠し効果が異なるため、選ぶ前にどの程度目隠ししたいのかを考えることが大切です。たとえば浴室前やプライベートな庭の前に設置するときは、目隠し効果の高い横板張りや横ルーバータイプを選ぶと安心です。横板張りは、板を横方向に隙間を開けて張っていくタイプで、板の間隔や高さなどの自由度が高いのが特徴です。横ルーバータイプは板を横方向に斜めに角度をつけて張ったもので、高い目隠し効果と風通しを両立できます。
縦格子タイプのフェンスは角柱を縦方向に等間隔に並べたデザインで、家の外観をモダンな印象にしてくれます。フェンスの正面に立った状態での視線は遮りにくいですが、斜めからの視線は遮ることができ、通行人や車からは見えにくいのが特徴です。玄関前や駐輪スペースなど、滞在時間が短く適度な見通しも欲しい場合に適したデザインです。ラティスタイプは板を縦横または斜めの格子状に張ったもので、目隠しというよりはおしゃれに軽く仕切りたい場合に選ぶとよいでしょう。植栽とうまく組み合わせれば、目隠し効果も期待できます。
設置場所に適した高さを選ぶ
目隠しフェンスは設置する場所により適切な高さのものを選びましょう。目隠しフェンスの高さを選ぶときは、いろんな地点に立ったり座ったりしてみて検証すると本当に必要なサイズを把握しやすくなります。たとえば庭に立っているときに通行人の視線を遮りたい場合は、180~200cmほどの高さがあれば安心です。ウッドデッキに座った状態で視線を遮りたい場合や、隣家や隣接する道路が低い場合は、低いフェンスでも十分視線を遮ることができます。
一般的に室内の床は地面より45~60cmほど高くなっているため、室内で外部からの視線が気になる場合は、室内に立ったときの目線も考えた高さが必要です。ただ高くしすぎると圧迫感が出るので、気になる視線の高さの部分だけしっかり目隠しをして下部はオープンタイプのものを選ぶなど、閉塞感が出ない工夫をしましょう。隣家との境目に設置する場合は、隣家の日照や風通しを妨げないフェンスを選ぶ必要があります。
家の外観とマッチするカラーを選ぶ
目隠しフェンスは家の外観に合わせてカラーを選ぶことで、家全体に統一感を出すことができます。目隠しフェンスは面積が大きいため、カラーが家の外観に合っていないとぼやけた印象になりかねません。たとえば、白い漆喰の外壁と茶色い洋瓦の屋根が特徴的な南欧風の家には、ナチュラルな雰囲気の木目調やブラウン系のフェンスが合います。外壁がグレーなどのモダンな雰囲気の家に木目調のフェンスを選ぶと、やわらかく洗練された印象になるでしょう。外観には、木目調の温かみを取り入れつつ、庭はシンプルに仕上げたい場合は、表面が木目調・裏面がアルミカラーのフェンスを選ぶのも一案です。
玄関ドアや門など、家の見せ場となるパーツに合わせてフェンスのカラーを選ぶのも、統一感を生み出す手法のひとつです。たとえば、木目調フェンスのカラー選びに迷ったときは、ウッドデッキなど庭のなかで面積の大きい部分と色味を揃えると、全体にまとまりが生まれます。目隠しフェンスのカラーを選ぶときは、庭からの見え方だけでなく家全体としての見せ方も考えることが大切です。
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目隠しフェンスと植物を組み合わせるメリット
目隠しフェンスは植物と組み合わせることでさまざまなメリットが得られます。プランターやハンギングバスケットを取り付けられる横板張りやラティスタイプのフェンスを選ぶと、狭い庭でもガーデニングを楽しめます。ラティスタイプはバラやクレマチスなどのつる性植物を這わせるのにもぴったりなデザインで、アレンジ次第で個性あふれる素敵な庭になります。
目隠しフェンスは、防風効果や日陰効果があるため、夏の強い日差しや風に弱い植物にとってよい環境を作れます。蒸れに弱い植物の場合は下部がオープンタイプのフェンスを選び、その足元に植えるとよいでしょう。たとえば、低木コニファーやローズマリーなどの背の低い常緑樹を植えるなどすれば、風通しがよく見た目にもさわやかな庭を演出できます。外部から見てもフェンスから覗くグリーンは目に優しく、素敵な庭を想像させます。また、庭全体を目隠しフェンスで覆うのではなく、部分的に樹木で目隠しするという選び方をすれば、フェンス自体のコスト削減にもなり、適度な解放感と美しい景観を楽しめます。
素敵な庭づくりにするには、植物の選び方も大切ですが、メリハリが感じられるような工夫も欠かせません。おしゃれな植栽をレイアウトしてみたものの物足りなさを感じるときは、植栽とフェンスを組み合わせてメリハリと立体感を出してみましょう。玄関の目隠しフェンスの前にシンボルツリーを配置することで奥行きが生まれ、自然なアクセントが加わります。目隠しフェンスが背景となることで植栽が引き立ち、たとえ距離が短くても視覚的に奥行きを感じる素敵なアプローチを演出できます。
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気候を考慮した目隠しフェンス
目隠しフェンスは、その地域の気候や特性に合ったものを選ぶことも重要です。とくに、雪国で目隠しフェンスを検討するときは、積雪を見越して耐久性の高いものや変形に強いものを選びましょう。富山県などの積雪地域では、降雪や屋根からの落雪によって目隠しフェンスが破損するおそれがあります。雪国では、強度の高いフェンスを選ぶことに加えて、設置場所や使い方にも注意が必要です。とくに気をつけたいのは、フェンスが雪に埋もれた状態で雪解けがはじまると、フェンスの上に積もった雪と周囲の雪が一体化し、その重みが集中してかかることで、フェンスが破損してしまうリスクがある点です。対策としてはフェンス上の雪を除去し、フェンス周りの雪を一体化させないようにすることで回避できます。
また雪国では除雪した雪にフェンスが押されて破損してしまう事例もあります。基本的に目隠しフェンスは横から雪に押される圧力には耐えられません。とくに、隣家との境界や除雪車が通る道路に面して設置する場合は、コンクリート基礎のような強固な構造物のうえにフェンスを設置するなどの対策が必要です。積雪地域では、耐久性の高いフェンスを選ぶほかにも、フェンス周りに雪を溜めない工夫や、雪国のリスクを熟知した施工会社に依頼することも大切です。
▷RC擁壁を施工し、その上にフェンスを取り付けたデザイン(LIXIL フェンスAB YS3型 T-12)
まとめ
目隠しフェンスは、ガーデンライフを充実させるのに欠かせないエクステリアです。目隠しフェンスを選ぶときは、耐久性を重視し、目的や設置場所を明確にするのが大切です。アイストップデザインでは、SNSやホームページを通じて、さまざまな目隠しフェンスの施工事例をご紹介しています。積雪地域ならではのリスクにも対応できる豊富なノウハウをいかし、デザイン性と耐久性を兼ね備えた外構デザインをご提案しています。フェンスを取り入れた庭づくりのアイデアも多数掲載していますので、気になる事例やご要望があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。