フェンスをリガーデンする効果とは?材質やデザインの選び方
エクステリアの工事をしてから10〜15年経つと、外構に劣化や古さが目立ってくるので、庭のリフォームであるリガーデンを検討する時期になります。リガーデンは、お庭周りをはじめ、外構をある程度まとめて工事することが多いです。フェンスも同時に見直すと安全性の向上など、よい効果が期待できるでしょう。この記事では、フェンスのリガーデンがもたらす効果や、リガーデンで選びたいフェンスの種類や選び方のポイントをご紹介します。
フェンスのリガーデンがもたらす効果とは
フェンスをリガーデンすることで、住まいの印象ががらっと変わります。ほかにも、安全性の確保やプライバシーを確保できるなどの効果が期待できます。
フェンスのリガーデンには、安全性を確保できるメリットがあります。フェンスが劣化すると耐久性が低下し、安全性に問題が出てくるためです。劣化によってフェンスの金属金具が錆びる、木製フェンスにささくれが発生する、腐食や虫害が発生するなどの問題が起こる場合があります。富山県など雪国では雪によってフェンスが損傷することもあるでしょう。少しの腐食や損傷から劣化は進行していき、耐久性が低下すると台風などの強風や衝撃で壊れやすくなり、プライバシーの保護や境界線などのフェンス本来の役目を果たせなくなるので安全性が低下してしまいます。フェンスをリガーデンすれば、安全性の問題を解決できるので、快適に安心して暮らせるようになるでしょう。
フェンスのリガーデンでは、住まいの印象をがらっと変えられます。フェンスにはさまざまな材質やデザインのものがあり、デザインが見た目の印象に大きな影響を与えます。昔はフェンスと言えばデザインの選択肢が少なく、目隠しや境界線としての役割で設置することが多い傾向にありました。近年では頑丈で実用性のあることはもちろんデザインにも重きが置かれ、庭を広く見せるなどの効果があるとされる形状など、視覚に影響を与えるデザインなどもあります。縦格子のデザインは、縦に伸びる線がスタイリッシュでクールな印象を与えて、住まいの外観をスッキリと見せてくれます。横格子のフェンスは横方向に伸びる板が空間を広く感じさせてくれる効果を持つとされ、庭をさらに広く見せる効果が期待できるデザインです。フェンスのリガーデンは住まいの印象を大きく変え、景観の向上に貢献してくれるでしょう。
フェンスをリガーデンすると、地域環境やライフスタイルの変化などによってプライバシー確保が難しくなった場合に対応できます。フェンスや外構を設置して10〜15年経つと周りに住宅が増える、道ができて人や車の往来が増えるなど地域環境が変化して、プライバシーの確保が十分にできなくなることがあります。リガーデンでフェンスの位置やデザインを見直すことで、プライバシーを確保し安心して暮らせる環境を作り出せるでしょう。
新しくはじめた趣味で、庭でガーデニングをするようになったなど、ライフスタイルや趣味が変化して新たに目隠しが必要になる場合もあります。リガーデンでエクステリア内に新たな趣味の場所を作ると同時にフェンスも見直し、材質やデザインにもこだわれば、目隠しとして役に立つだけではなく防音効果なども期待でき、静かにくつろげる空間を作れます。
リガーデンで選びたいフェンスの種類
フェンスにはさまざまな種類やデザインがあります。リガーデンではデザインの好みや耐久性、メンテナンス性、フェンスを設置する目的に合わせて選びます。
材質
フェンスの材質には金属製、樹脂製、木製の3種類があります。金属製のフェンスにはアルミやスチール素材があります。アルミはフェンスに最もよく使われている金属で、加工がしやすいので選べるデザインが豊富です。耐久性が高く錆びにくいので、メンテナンスが楽にできるメリットがあります。スチールは、耐衝撃性や耐久力に優れている金属で、強度がありながら値段が手頃なのが魅力です。錆びやすいので防錆対策として塗装を行うなど、メンテナンスにやや手間がかかるデメリットがあります。
樹脂製は、プラスチック樹脂と木粉(おがくず)を混ぜて作られた素材で、木材に似た風合いです。本物の木と違い腐食や虫害が発生しない、劣化によるささくれができないなどのメリットがあります。天然の木を使ったフェンスは、素朴で温かみがあり木材によって異なる木目の独特の風合いを楽しめます。水分による腐食やシロアリの虫害が発生しやすく、防腐剤の塗布など定期的なメンテナンスが必要です。
デザイン
フェンスのデザインは主に4種類あります。横格子タイプは、横板を張ったデザインで目隠しに適しています。板同士に隙間がない完全目隠しタイプや、多少の隙間があり光や風を通せるタイプなどデザインやカラーが豊富で、自宅に合ったフェンスが選びやすいのが魅力です。縦格子タイプは、地際から上にまっすぐ伸びた縦板がシュッとして見え、スタイリッシュでモダンな雰囲気を演出してくれるフェンスです。斜めから見ると内部が見えにくく真正面から見ると隙間から内部が見えやすい特徴があり、通行する車や人など動いているものに対しての目隠し効果が期待できるでしょう。
ルーバータイプは横格子タイプと同様に横板を張った形状ですが、横板を斜めに角度をつけて取りつけているのが特徴です。板に角度をつけたことで風通しが確保できるので、圧迫感や閉塞感が気になりません。金属の針金を格子状に組んだ形状のフェンスがメッシュタイプです。隙間が多いため風通しや日当たりが確保できます。目隠し効果は期待できない形状で、主に境界線としての設置が多いでしょう。
リガーデンでフェンスを選ぶときのポイント
リガーデンでフェンスを選ぶポイントは、設置する目的を明確にする、フェンスの高さ・隙間は適切に設ける、隣家へ配慮して設置する、積雪地では冬を想定して設置することが大切です。
設置する目的を明確にする
リガーデンでフェンスを選ぶ際には、何のためにフェンスを設置するのか目的をはっきりさせましょう。目的によって適したフェンスのデザイン、材質、高さが異なるためです。
デザインだけで何となく決めてしまうと、目的を十分に果たせないフェンスになってしまい後悔する恐れもあります。
たとえば、目隠し目的なら目線を遮る高さにフェンスを設けます。形状は横格子タイプやルーバータイプのものを選ぶとよいでしょう。反対に目隠しをする必要のない場所や侵入防止目的のためには、低めのフェンスやメッシュタイプを設置します。敷地を全て同じ高さのフェンスで囲うのではなく、目的に合わせてメリハリをつけて設置すれば、リガーデンの費用をおさえることができるほか、外観も美しくなります。
リガーデンの際には今まで設置されていたフェンスのよかった点や問題点を書き出し、新しいフェンスへの希望などをまとめ、設置の目的を明確にしておくことがポイントです。
フェンスの高さ・隙間は適切に設ける
フェンスをリガーデンする際は、適切な高さ・隙間のあるフェンスを選ぶとよいでしょう。風通しや日当たり、受ける印象、防犯性の低下など、住まいの環境に影響を及ぼすためです。目隠しのために隙間が全くないフェンスを設置すると庭内の風通しや日当たりが悪くなり、植えた植栽の生育が悪くなる、空気が淀んで湿気やカビが発生するなどの問題が生じることがあります。背が高すぎるフェンスは圧迫感や閉塞感を与え、居心地の悪さを感じさせることがあります。敷地内が完全に見えなくなってしまうと侵入者が隠れる余地が生まれ、防犯性が低下しやすくなる点も問題です。
リガーデンの際は、目線を遮るのに適切な高さのフェンスを選び、ルーバータイプや横格子タイプのなかでも、ある程度板の間に隙間があるフェンスを選ぶとよいでしょう。またはフェンスだけで目隠ししようとせず、リガーデンで植栽をそばに配置して隙間をカバーし、圧迫感や閉塞感を和らげる方法もあります。
近隣の家に配慮する
リガーデンで設置するフェンスは、周辺に配慮したデザイン、高さにすることが大切なポイントです。リガーデンしたフェンスが隣家の風通しや日当たりを遮ってしまい、隣家にカビが生えやすくなる、植物が育ちにくくなるなど隣家の環境が変化する可能性があるためです。リガーデンしたフェンスの色合いやデザインによっては、隣家から見て圧迫感があり居心地の悪い空間になることもあります。自宅から見た状態だけではなく隣家に与える影響や、隣家や外から見た際にどのように見えるのかも配慮してリガーデンするとよいでしょう。
リガーデンする際は、隣家との境界線を侵さないようにすることも重要です。はじめに隣家との敷地境界線がどこにあるのか確認しておきましょう。敷地境界線は塀やフェンスの外側・内側・中心のいずれかにあります。境界標や境界杭を目安にし、隣家に越境して設置しないように注意します。リガーデン工事の際はどうしても踏み入ってしまうため、あらかじめ隣家に許可を取っておくとよいでしょう。
積雪地では冬を想定して種類を選ぶ
富山県などの積雪地では、リガーデンするフェンスは冬を想定して選ぶこともポイントです。屋根からの落雪でフェンスが破損する恐れや、雪かきの際に問題が発生する可能性があります。屋根から大量の落雪があった場合、耐久性の低いフェンスでは破損してしまう恐れがあります。積雪の多い地域ではリガーデンの際は強度を重視してフェンスを選び、木製の場合でもハードウッドなど密度が高く頑丈な木材を選ぶとよいでしょう。
リガーデンで設置するフェンスの高さは、目隠しなどの設置する目的以外にも冬の状況を想定して選ぶと、雪かきの際に発生するリスクを回避しやすくなります。リガーデンで目隠しのため背丈のあるフェンスを設置したところ、庭の中に雪を捨てる場所がなくなった際にフェンスの外へ雪を捨てようとしたら、フェンスの背丈が高すぎて雪をかいて捨てるのが大変だったという実例があります。反対に、背の高いフェンスは雪が積もった際に境界線がわかりやすく、雪かきして避けておいた雪が隣家へ越境してトラブルになるのを防げる場合があります。
フェンスの背丈が冬の作業性や境界線の役割などに影響を及ぼすことがあるので、リガーデンでは冬の状況や周りの環境を想定して、冬に合わせてフェンスを選ぶのもポイントです。
まとめ
お庭のフェンスをリガーデンする場合は、設置する目的を明確にし、地域に調和したデザインやあらゆる気候に備えて耐久性を考慮して選ぶとよいでしょう。アイストップデザインは、富山市を拠点にエクステリア工事やリガーデンを行っております。豊富な実績で培った知識と技術で、お客さまの日々の暮らしをより豊かに快適にするお手伝いをさせていただきます。フェンスを含めたエクステリアのリガーデンをご検討の方は、当社までお問い合わせください。